生体ロボット研究室

立命館大学 情報理工学部 情報理工学科
実世界情報コース

研究室配属情報

研究室紹介

日時
6月9日(金)16:20~17:00
6月14日(水)18:00~18:30
場所
生体ロボット研究室(クリエーションコア3F)
内容
研究テーマ・ゼミ・指導方針などについて口頭で説明します。

研究テーマ

本研究室では、空気圧を用いた柔らかいロボットの研究(機械工学)と、 人間の好き嫌い、運動感覚に関する研究(心理学)を行っています。
柔らかいロボットの研究では、新しい構造を考えて、工具で材料を加工し、 空気圧を調整したときの動きや硬さ、発生する力などを計測します。
モノづくりが好きな人に適した研究です。
心理学の研究では、まず、文献を調査したうえで仮説をたてて実験方法を計画します。 つぎに実験環境を構築して数十名の参加者を対象とした実験を行い、 データを解析し、なぜ、そのような結果が得られたのかを考察します。
ヒトの仕組みに興味があるヒトに適した研究です。
これらの研究の詳細は、こちらに記しています。

卒業研究テーマの決定方法

配属直後に、心理学の研究を行う心理班と、メカ・ソフトウエア開発を行うメカ班に分かれます。 B3秋学期に卒研テーマを仮決めして研究(プレ卒研)を2か月間行ったのち、卒研テーマを決定します。 研究班(心理班とメカ班)に定員は設けず、希望どおりに割り当てます。プレ卒研後に、班を変えることも認めています。 研究テーマは教員が提示したテーマから選択するか、学生自ら立案します。

ゼミスケジュール

  • B3秋学期
  • 前半は、文献調査、文書作成、製図、統計学的検定などの課題に取り組みます。 後半はプレ卒研を行い、クリスマス前に研究発表を行います。 年明けに、卒研テーマを決定します。 また、上回生と一緒に、スキル向上を目的としたグループワークにも取り組みます。 週2回、対面でゼミを行います。
  • B4春学期
  • 前半は、関連研究を調査し、研究目的を明確にして、実験方法を決定します。 後半は、実験を行って中間報告会で研究発表を行います。 週2回、対面とオンラインのハイブリッドでゼミを行います。 就職活動を理由とした欠席を認めていますが、 3回の研究発表と、課題の提出は必須です。 大学院進学希望者は、大学院生と一緒にほぼ毎日ミーティングを行います。
  • B4秋学期
  • 卒業研究発表会に向けて、 実験を進めて結果をまとめ、卒論を執筆します。 また、B3と一緒に、スキル向上を目的としたグループワークにも取り組みます。 週2回、対面でゼミを行います。

研究室生活

  • コアタイム
  • コアタイムはありません。自ら計画的に研究を実施する必要があります。 研究に関する相談は、ゼミ時間以外にも行うことができます。 簡単な用件は、Slackで済ませることが多いです。
  • 行事
  • 新型コロナウイルス流行前は、ゼミ旅行、たこ焼きパーティ、新歓コンパなどを 行っていましたが、現在は行っていません。 私は旅行が好きなので、積極的に企画してくれる人の入室を期待します。
  • 机とPC
  • 日常的に研究室を利用するB4以上(卒研2以降)の学生には個人用の机を割り当てます。 また、希望に応じてPCや液晶ディスプレィを貸与します。

指導方針

私は修士課程を修了したあと、短期間ではありますが企業の設計部門で働きました。 大学院生のときは、TeXで文章を書き、unixのワークステーションで研究を行っていました。 しかし、職場ではこれらのスキルは役に立たず、 WordやExcel、Windowsを使いこなすスキルが必要でした。 研究室では画像処理やロボット制御を行っていましたが、 職場では、学部で勉強した幅広い知識が必要でした。 本学部(研究科)の卒業生のほとんどは、 研究職ではなく、開発やその他の職種につきます。 会社では、特定のソフトやハードを扱うスキルではなく、 発想力、論理的思考力、コミュニケーション力、 文章作成力、自己管理力、持久力などが求められます。 このような視点から、本研究室では研究者を育てるのではなく、 社会に出て活躍するために必要な基礎力を身につける場としての教育を 心掛けています。たとえば、本研究室での卒論等の文書はTeXではなく、 すべてWordで作成してもらっています。 ゼミでは、自分の研究を他の学生に分かりやすく説明し、 他の学生の研究を理解して、自分の意見を述べられるよう、 毎回、出席者全員に発言を義務付けています。 また、教員がすぐに答えを教えるのではなく、学生どうしで考えてもらうようにしています。 教員が与えた課題をただ取り組むのではなく、 自ら考えて研究に取り組むよう促しています。
一方、私は研究が大好きなので、 皆さんにも研究の面白さを知ってもらいたいとも考えています。 研究内容に関しては、新規性とオリジナリティを重視します。 流行を追っただけの、どこにでもあるような研究は評価しません。 小粒でも地味でも物事の本質をついた研究を行う学生の入室を期待します。 私は、ロボティクス、認知心理学、神経科学と幅広い分野の研究を行ってきました。 これらの分野に関連して取り組みたい研究テーマがあれば、遠慮なく相談してください。出来る限り支援します。